SummaryもObjectiveと同様、議論の的になるところです。ObjectiveやSummaryに力を入れるより、もっと重要なExperience(職歴)セクションに力を入れた方がよいという考え方があります。SummaryよりもExperienceを充実させたほうが、より説得力のある履歴書になることもあります。その一方で、ObjectiveやSummaryのセクションを有効活用し、履歴書の開始付近で力強くアピールしなくてはいけないという考え方もあります。
Summaryを活用するケースは、特に競争率が高くて一瞬で英文履歴書を目立たせたい場合や、これまでの経歴と違った職種に応募している場合、そして経歴が非常に豊富なので読み手に分かりやすく説明したい場合などです。Summaryを有効活用して、次のExperienceセクションもじっくり読みたいと思わせるように、能力や経験をアピールすることができます。
一方で、Summaryの内容が悪いと、それだけですべてが否定されてしまう危険性も含んでいます。悪いSummaryとは、Objectiveの場合と同様、意味が幅広すぎてあいまいな表現を使っているものです。
悪いSummaryの表現例:
- outstanding analytical and problem solving skills
- excellent communication skill
- highly motivated individual with accuracy and speed
- engineer with a positive attitude
- sales person who can work independently
- works well under pressure
- flexible and learn quickly
上記はすべてポジティブな表現で効果的に見えますが、実はすべてあいまいで根拠の無い表現です。それに気づかず、Summaryセクションにこのようなありきたりな表現を使う人が多いのです。これでは、目立たせようとしているのに、逆に他の候補者と差別化できません。採用者側はこのような表現を見飽きています。このようなあいまいな表現よりも、根拠に裏付けられた能力を履歴書の中から探そうとします。根拠が簡単に見つからないと思った場合、その履歴書はもう読まれるチャンスを失ってしまいます。なかなか英語でよい表現が見つからないからといって、このような根拠の無いアピール文のサンプルを、コピー&ペーストし模倣することは絶対にやめましょう。
それでは何がよいSummaryなのでしょうか。それは、事実と結果に基づき、採用者側が把握できるような、客観的に書き記した経験や能力の抜粋(Selected Accomplishments)です。以下に例を挙げてみます。
改善例1
Bad: Excellent presentation skills
Good: Presented monthly seminars on Internet Service to more than 50 attendees
改善例2
Bad:Proven ability to manage people
Good: Managed groups with 10 people
応募するポジションに最も関連の深い成果を、事実や数値に基づいて表現することで、説得力をつけることができます。なお、サマリーは文章形式でも、箇条書きでもどちらでも読みやすい方で構いません。
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