2011年4月15日金曜日

Objective(目標)

 Objectiveは、ターゲットとしている応募ポジションを明確に書くところです。例えば、"Senior Marketing Manager"や、"A entry-level position in Application Development"などと書きます。採用者側に対し、応募者がどの職種に応募しているのかを知らせます。応募ポジションによって採用者側の履歴書の読み方が違ってくるので、応募職種を明確に知らせることは重要です

 Objectiveは基本的に自己アピールする場所ではありません。簡潔に応募ポジションを書けばよいだけです。最も避けなくてはいけない危険なObjectiveは、明確さに欠けるObjectiveです。例えば悪いObjectiveの例として以下のような例が考えられます。

悪い例:
To obtain a challenging position in a international business organization which allows me to utilize my broad-ranging IT experience in development, implementation, customer support, and team management.

採用者側は「このポジションにとって適切な候補者か」という目で履歴書を読もうとするのですが、これでは「どのポジション」という大前提が不明確になってしまいます。このようなObjectiveでは、Objective以降の本文を読んでもらえない可能性が高くなります。また、会社に入っても何がしたいのかがはっきりしていないと捉えられ、姿勢を疑われてしまいます。Objectiveにあいまいさは禁物です

 また、応募ポジションの中でも、"Entry-level"なのか、"Mid-level""Senior-level""Managerial""Executive"なのか、どのレベルに応募しているのかを明記したほうが良いこともあります。もちろん応募ポジションがすでに、レベルの意味を含んでいる場合は、レベルの記述は必要ありません。Seniorレベルで責任ある仕事がしたいのか、英語が第二外国語なので経験はあってもEntry Level(新入社員レベル)から初めてもいいのか(給料は安くても)などの姿勢を示す場合に使われます。

  Objectiveは書かなくてよい?

 Objectiveはまったく書かないというケースも考えられます。これまで経歴と応募ポジションに一貫性があり、採用者側もポジションが予測できる場合はObjectiveを書く必要がありません。もしくは、どのポジションに応募しているかを、採用者側が明確に把握している場合も書く必要がありません。

 逆にObjectiveが必要なケースとしては、これまでの経歴とは違ったポジションをターゲットとしている場合や、まだ若くてキャリアパスが不明確な場合などです。しかし、Objectiveの書き方には様々な意見があり、もっと有効活用すべきと主張される場合もあります。

 例えばキャリアコンサルティング会社のRockport Instituteのサイト(英語)では、Objectiveには明確なポジションを明記した後に、そのポジションに関係する自分の能力を2,3つアピールするのがよいとしています。 HOW TO WRITE A MASTERPIECE OF A RESUME (Part 2 - HOW TO KNOCK THE SOCKS OFF A PROSPECTIVE EMPLOYER)

 アピールするためのフォーマットは以下としています。

Sample 1 An xxx position in an organization where yyy and zzz would be needed.
Sample 2 An xxx position in an organization seeking yyy and zzz.

 「xxx」にはポジションを、「yyy」「zzz」にはこれまでの経験から、もっともアピールできる能力や成果を挙げて、採用者側の注意を喚起します。

 上記ホームページから、完成サンプルを引用してみます。

OBJECTIVE - a software sales position in an organization seeking an extraordinary record of generating new accounts, exceeding sales targets and enthusiastic customer relations.

 この例は、ありきたりな経歴しかない上、英文履歴書のみで大量の候補者と戦わなくてはいけない場合のケースと考えられます。きちんとした経歴のある方は、上記のような「extraordinary」や「enthusiastic」などの大げさで主観的な表現はさけるべきです。アピールする場合は、Summary(総括)やExperience(職歴)のセクションで、客観的事実を使ってするべきです。

 

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