2011年5月31日火曜日

グローバル化に対応した人材

企業が必要なグローバル人材を大学は育成しているのだろうか。もちろん、ICUなどの一部の大学では英語を使える人材を作り上げているが、一般の大学では英語の授業は大学の1,2年生の間だけで、専門課程になる3、4年では勉強しない。英語の実力のピークが大学入試というのが実情である。

しかし、最近の入社試験では英語力が問われるケースがますます増えている。このように、企業が変われば、学生が英語を勉強するモティベーションは上がると思う。学生の側は留学すると就職するタイミングを逃がしてしまうなどとして消極的になっているようだが、野村證券のように留学経験者を積極的リクルートする企業も増えてきており、ある意味過渡期であるといえる。

顧客である日本企業のグローバル化によって英語で仕事する必要が高まり、英語力が要求されるようになった。 これからは「自分の会社は国内ベースだから英語は関係ない」と考えている企業においても、いろいろな外部環境の変化により英語の必要性は一層増えていくことであろう。今の学生にも数年先を見通して、英語をしっかり勉強してもらいたいと思う。

英語を話し、はっきりと自己主張できること」がグローバルな場で活躍するための最低限の条件である。英語力だけでなくエンジニアとして高い専門性を身につけていたことが、グローバル企業での活躍の機動力となっていたことは明らかである。

理科系だけでなく文科系の学生も、経済と英語、会計学と英語というように、2つの売り物を身につけることが将来かならず役に立つことになると思う。「専門性と語学力を若いうちに身につけること」。

0 件のコメント:

コメントを投稿