でも,この it の "得意技" は,「後に出てくることばを指す」ことなんです。つまり「この it の内容は,後で話すから,後を見てね」という合図なんですね。なんでそんなことをするかというと,英語は主語と述語を短くして,文全体の骨組みをはっきりさせることが好まれることばだからです。
で,この it が指すことばは,
<1> to 動詞の原形
<2> 動名詞
<3> that 文
<4> 間接疑問文
<5> 感嘆文
<6> if ... や whether ...
ということになります。つまり,it の内容として,上記6つを予想することができれば,英語が余裕で読めるようになるわけです。
These plants look exactly alike. Thus it is virtually impossible for someone other than a botanical expert to distinguish one from the other.
▽ Free Translation
これらの植物は完全に同じに見えます。従って,植物学の専門家でもない限り,見分けをつけるのはぼぼ不可能です。
▼ WORDS
□ plant<名>植物:<動3>…を植える
□ look<動2>外見が…である,…に見える(◆「…」部分(=C)は主に形容詞で,副詞は置けない)
□ exactly<副>まさしく,厳密に(= just, practically)
□ alike<形>似通っている(= similar)
□ thus<副>その結果,それゆえ(= therefore)
□ virtually<副>ほとんど(= almost)
□ impossible<形>不可能である(◆im-は反意語を作る)
□ someone<名>人(◆一般に,単数形の「人」は a person でなくsomeoneで表す)
□ botanical<形>植物学の(◆botanical gardens「(一つの)植物園」): botany<名>植物学
□ expert<名>専門家
□ distinguish<動3or1>(…を)見分ける,区別する
□ from<前>…から(切り離して)(◆「分離」を表す動詞と相性がよい)
▼ Phrases & Patterns
□ It is ... for S to V原形.=「SがVすることは…である」(◆Sは目的格)
□ other than ...<形>…以外の(◆例文では expertを修飾)
□ distinguish A from B <動>AとBを区別する(= tell A from B)(◆ distinguish (between) A and B も可能)
□ one ... the other<名>(2つあるうちの)一方…もう一方
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